※ポイント発行申請の受付は2021年12月15日をもって終了しました。

2020年12月15日、令和２年度第三次補正予算案が閣議決定され、「グリーン住宅ポイント制度」が創設されました。

新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込んだ経済への対策として創設されたもので、
一定の省エネ性能を有する住宅の新築やリフォーム等に対して、商品や追加工事と交換できるポイントが付与されるものです。

 

今回は特にリフォームに的を絞って、概要をご紹介します。(2021年1月14日時点の情報です)
※今後の国会で予算が成立することが前提となります。

 

グリーン住宅ポイント制度の概要(全体)

【対象契約期間】

令和２年12月15日(閣議決定日)から令和３年10月31日までの契約締結が対象となります。

※別途定められる期間内にポイント発行申請、完了報告が可能なものに限れらます。

 

【対象となる住宅のタイプ】

・所有者が施工者に工事を発注して実施するリフォーム

 

【上限ポイント数】

発行ポイント数：１戸あたり上限30万Pt

・特例
住宅のリフォームでは１戸あたり上限30万Ptとされていますが、ポイント上限が引き上げられる特例も設けられています。

若者・子育て世帯がリフォームを行う場合や、既存住宅の購入を伴う場合
および若者・子育て生体以外の世帯で 安心R住宅(*「安心R住宅」制度ってなに？へリンク*)を購入しリフォームを行う場合

※若者世帯：令和２年12月15日時点で40歳未満の世帯。
※子育て世帯：令和２年12月15日時点で18歳未満の子を有する世帯、またはポイント発行申請時点で18歳未満の子を有する世帯。
※売買契約額が100万円(税込)以上であることが求められます。

 

【対象工事と発行ポイント数】

工事は①断熱改修、②エコ住宅設備の設置のいずれかが必須となっています。

①断熱改修

窓やドアの取り換え(内窓設置も含む)、外壁・屋根・天井または床の断熱材施工が対象となります。
新たに設置する建材や設備はなんでも良いわけではなく、一定の性能を有したもの、さらに断熱材については一定量以上を使用する改修に限られます。
また対象商品は近日中に公開されますので注意が必要です。

②エコ住宅設備の設置

太陽熱利用システム／節水型トイレ／高断熱浴槽／高効率給湯機／節湯水栓
いずれかの設置が対象となります。
次世代住宅ポイント制度と似ていますが、節水型トイレと節湯水栓において、
前回では設置台数によらず一律発行でしたが、今回は設置台数を乗じたポイント数が発行されるところが異なります。

そのほか任意工事等として挙げられているのが
③バリアフリー改修
④耐震改修
⑤リフォーム瑕疵保険等への加入
⑥既存住宅購入加算
です。

それぞれ順に説明していきましょう。

③バリアフリー改修

手すり／段差解消／廊下幅等拡張／ホームエレベーター設置／衝撃緩和畳の設置
が対象となります。それぞれ１戸あたりとなりますので、例えば手すりを１か所に設置しても３か所に設置しても
発行されるポイントは変わりません。

④耐震改修

旧耐震基準により建築された住宅を、現行の耐震基準に適合させる工事が対象となります。
(昭和56年6月1日に改正された建築基準法に則ったものが現行の耐震基準となります。)

⑤リフォーム瑕疵保険等への加入
リフォーム瑕疵保険または大規模修繕工事瑕疵保険への加入が対象となります。
リフォーム瑕疵保険とは、引き渡し後、万が一瑕疵(欠陥)が見つかった場合に、補修にかかる費用をカバーしてくれる保険です。

リフォーム瑕疵保険の仕組みやメリットについては詳しくはこちらで紹介しています

⑥既存住宅購入

自ら居住することを目的に既存住宅を購入し、ポイント発行対象となるリフォーム工事を行う場合、①～⑥の各リフォーム工事等のポイント数と
同数のポイントが加算されます。

※売買契約締結から３か月以内にリフォーム工事の請負契約を締結する場合に限られます。
※売買契約額が100万円(税込)以上であることが求められます。

 

【併用できる制度】

・住宅ローン減税(控除期間13年間)
・すまい給付金　最大50万円
・贈与税非課税枠　最大1,500万円
(細則がありますので、詳細はhttps://www.mlit.go.jp/report/press/content/001378470.pdfをご確認ください。)

以上、グリーン住宅ポイントのリフォーム工事について簡単にご紹介させていただきました。
そのほか詳細やおよび最新情報は、随時下記国土交通省ホームページにて更新されますので
確認してみてください。
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk4_000181.html